都農町の甘~い安納芋とシャキシャキ肉厚なこどもピーマンのアレンジレシピ
農の都「都農町」は、おいしい野菜や果物が豊富に揃う人口1万人の町。たくさんの方に都農町の食材を楽しんでいただきたい思いから、毎月オンラインで料理教室を開催しています。東京で活躍中の料理家今井真実さんとコラボレーションし、食を通じて魅力を伝えています。
今回は都農ワイナリー営業部長の福嶋進吾さんをゲストとして、そして安納芋農家の吉井光孝さんを現地にお迎えして開催しました。今回は、ほっくり甘い安納芋とみずみずしく肉厚なこどもピーマンを使ったアレンジレシピを教えていただきました。
●料理家 今井真実さん
作った人が嬉しくなるような「新しい家庭料理」を提案されています。ストレス解消法はキャンプで肉を焼くこと。優しい話し方、そして笑顔がとっても魅力的。私は今井さんの木漏れ日のような温かい雰囲気に包まれながら行う料理教室を毎回楽しみにしています。
ほっくり甘い安納芋のおしゃれなデリ風ホットサラダ
安納芋は焼き芋にするとねっとりとした質感になり、とっても甘い!そんな安納芋を今回は揚げ焼きにしてほっくり優しい甘みのおしゃれなデリ風ホットサラダを教えていただきました。
「芋の甘みにタマネギの甘みトマトの甘みを重ねることによって、甘みのバリエーションが出て、材料が少なくても複雑な味に仕上がる。」と今井さんがおっしゃるように、野菜のうまみだけで十分満足出来るサラダです。私はここに味付けでマヨネーズを加えてしまいがちなのですが、味付けは塩のみでこんなに野菜の甘みとコクを味わえるのかと驚きました。作り置きおかずとして冷蔵庫で2.3日は保ちますし、お弁当の副菜にもぴったり。最後にバジルを加えるとさらに華やかになりクリスマスメニューとしても良いですね。デパ地下に売っていそうなおしゃれなこのサラダはワインとの相性のバッチリなのでお客様をお迎えしてペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
こってりとさっぱりの交互で箸の止まらないおいしさ!やみつき魯肉ピーマン
今回使用するピーマンは、「こどもピーマン」。こどもピーマンとはその名前の通り、 こどもでも食べやすく肉厚でジューシーなピーマン です。見た目はピーマンよりも小ぶりでつるんとしており、苦味や青臭さが少なくほんのり甘味があって食べやすいのが特徴です。豚バラブロックを使ったこってり甘辛の魯肉とさっぱりピーマンの組み合わせがやみつきになるアレンジメニューです。
豚バラをゆっくり弱火でクツクツと煮込むことによって柔らかく味が染みこみます。ピーマンは切るのではなくちぎって入れることにより、味が入りやすくなり、みずみずしさも残るので大事なポイント。最後に振りかける五香粉で、ぐっと高級感が増し本格的な香りと味に。トロトロに柔らかくなったこってりの豚とシャキシャキのピーマンはとても良いバランスで箸が止まらなくなります。ご飯にかけると、益々食欲が湧いてきます。
お互いをさらに引き立てる無限の可能性!都農ワインとのペアリング
都農町とその先に広がる日向灘を見渡せる最高のロケーションにある都農ワイナリー。都農町は雨が多く、ブドウ作りに向いていない環境の中で、逆境を乗り越えてこだわりのワイン作り続けています。9月の行われたアジア最大級のコンクール「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で「尾ノ下エステートシャルドネ」が、日本ワインの最高賞「ベストワインフロムジャパン」を受賞。全国、世界でも大注目のワイナリーです。
今回のレシピに合うワインをワイナリー営業部長の福嶋さんが紹介してくださいました。
「安納芋のデリ⾵ホットサラダ」×キャンベルアーリー
ぶどうをそのまま頬張ったときのような、弾けるフレッシュ感のある果実味と甘さ、酸味のバランスの良いワインです。イチゴやラズベリーのようなフルーティな香りと甘みが安納芋の甘みと良く合います。9月の行われたアジア最大級のコンクール「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で見事「銀賞」を受賞した、人気の高いワインです。
「やみつき魯⾁ピーマン」 × キャンブルスコ ロゼ ペティアン
キャンベルらしいイチゴやパイナップルのフレッシュ感。優しい酸味と果実感のある甘みがバランス良く、軽やかで心地よい微炭酸が口中で爽やかに弾けます。ドライながらもフルーティーかつ華やかで、都農が誇る地元のキャンベル・アーリー本来の魅力を楽しめ、とても親しみやすい味わいです。こってりした料理でも微発泡とキャンベルの酸味でさっぱりさせてくれます。
ペアリングは無限の可能性があり、色んな発見があります。色々と試してみると意外な組み合わせがしっくりきたりと楽しめますよ。とおっしゃっておられました。
紹介していただいたワインは、都農ワインオンラインショップでも購入できます。ゆったりとしたおうち時間を、こだわりのワインとともに堪能してください。
脱サラして手に入れたパートナー(安納芋)。可能性を広げる農家さん
今回の食材、安納芋を作られていらっしゃる吉井光孝さんは農業を始めて約7年。3年前に脱サラして本格的に農家になりました。安納芋を栽培して売るだけでなく、商品開発にも意欲的です現在は「尾鈴芋凰」という焼酎やクラフトビールなどの商品を展開していらっしゃいます。「尾鈴芋凰」は、安納芋を使用して製造されるため、一般的な黄金千貫を使った焼酎よりも甘みがあるのだとか。もともと、さつまいもを食べる事は苦手だったとおっしゃる吉井さんですが、そんな自分でも美味しいと思える芋を減農薬にこだわって栽培しておられます。「これからもパートナー(安納芋)と共に成長していきたい」と語る吉井さんは、安納芋を用いたスイーツやスープなどのさらなる商品開発にチャレンジしていかれるそうです。
もっと知りたい!都農町野菜の魅力
都農町の野菜はシンプルに生で食べたり、蒸す、焼くといった料理でも十分美味しいのですが、今井さんのアレンジによってさらに野菜のうまみを引き立て、より甘く感じるから不思議です。そして、今回は五香粉という今まで使ったことのないスパイスを使う事によって、あっという間にプロの味に!とても勉強になりました。今年の料理教室は今回で終わり。また来年1月からのレッスンもどんな食材、レシピに出会えるのか楽しみです。ぜひ、みなさんも一度参加してみませんか?