真夏の太陽の恵みを楽しむ料理レッスン
太平洋日向灘と尾鈴山に見守られた人口1万人の町、都農町は「農の都」と言われるように、たくさんのおいしい野菜や果物にあふれています。そんな都農町をもっと多くの人に知ってもらいたく、毎月オンラインで料理教室を開催しています。東京で活躍中の料理科今井真実さんとコラボレーションし、食を通じて魅力を発信しています。
今回は、今が旬のシャインマスカットとゴーヤを使ったアレンジレシピです。オンラインでの参加者の元にも、都農産の艶やかで大粒のシャインマスカットと大きくずっしりとしたゴーヤをお届けしました。
●料理家 今井真実さん
毎日のご飯作りの助けになりたい、作った人が嬉しくなる「新しい家庭料理」を提案されています。ストレス解消法はキャンプで肉を焼くこと。笑顔が素敵で、優しく暖かい雰囲気に毎回癒やされています。
今井真実 料理家さん (@imaimamigohan) / Twitter
初めて食べる味に感動!シャインマスカットの新しい可能性。
都農町のシャインマスカットは、太陽の光をたくさん浴びているせいかとっても甘くてジューシー。皮ごと食べられるので一口で頬張ると、パチンと弾けて濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。
今回、今井さんがレクチャーしてくださった『マスカットとカブ、ブルーチーズのサラダ』のレシピには驚きました。シャインマスカットの甘みには、チーズがよく合う!
思いつかないような意外な組み合わせでしたが、カブのカリカリとした食感と、癖のある香りと塩みのブルーチーズ。そこに、甘いシャインマスカットが加わると、お酒のお供にもぴったりです。初めての味に感動しました。「都農ワインが合いそう」「ワインが何杯でもいけそうですね」と盛り上がっていました。ブルーチーズの代わりに、カマンベールチーズやモッツァレラチーズで違う味わいを楽しめるという事で、是非自宅でも試してみたいと思う一品です。
ゴーヤは夏の匂い。夏バテ気味の身体が欲する!?
ゴーヤというと、青臭くて苦い…。そんなイメージの方も多いと思います。しかし、今回の『ゴーヤのベトナム風サラダ』は苦みを抑える今井さんのアドバイスで、ゴーヤが苦手な方もきっとおいしく味わえるような仕上がりでした。都農町のゴーヤは大きくて香りも豊か。調理中に漂う爽やかな夏の匂いでシャキッと元気になります。
ナンプラーを使った鶏そぼろはなんと電子レンジでフワフワのポロポロに仕上がり、挽肉の臭みをとる方法など、今回も色んな小技を伝授してくださる今井さん。ベトナム料理が大好きだという事で話しも弾みます。工程の多い料理でしたが、今井さんの穏やかな雰囲気が心地よく、あっという間のレッスンでした。
五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味)を意識されたという事あって、レモンの酸味やゴーヤの苦み、ナンプラーの独特の香りと旨み、甘いスクランブルエッグなどの色んな味が口の中でまとまり、とってもおいしい!最後に振りかけた砕いたナッツの食感がいいアクセントになって、子供でも楽しくサラダを食べられそうです。
シャインマスカットはぶどう農家河野さんの大事に育てた愛娘
雨が多く、台風の影響を受けやすい都農町は果樹栽培そのものが不可能と言われており、「日本一の不適地」と言われるほど。そんな環境で、ぶどう一房一房に手をかけ、まるで自分の娘のように大切に育ていらっしゃる河野さん。
河野さんの栽培されたシャインマスカットは、大粒で艶やか。房の大きさも立派で、今井さんも驚いていらっしゃいました。収穫期真っ只中の大忙しの為、今回の料理教室には残念ながら参加されませんでしたが、参加者の皆さんに向けてのビデオレターで、「ぶどうは他の野菜と違って年に1度しか収穫できないものです。有機栽培で1年かけて大事に栽培しました。色んな料理にアレンジして楽しんでください」とおっしゃっていました。お話を聞いた後に食べる河野さんの思いのこもったシャインマスカットは、今まで食べたどのぶどうよりおいしく感じます。
地元の食材には地元のワインを。都農ワインとのペアリング
都農ワイナリーは、地元産100%のぶどうと、宮崎の豊かな日照やテロワールを活かしたワインは国内外のコンテストでも多数、受賞をしています。またワインは地酒であるべきだという信念のもと地元の方々に愛されるワイナリーを目指しています。
工場長の赤尾さんが、今回の『マスカットとカブ、ブルーチーズのサラダ』と『ゴーヤのベトナム風サラダ』に合うワインを紹介してくださいました。
『マスカットとカブ、ブルーチーズのサラダ』×牧内アンウッディド シャルドネ
甘さのあるワインで、シャインマスカットの甘みを引き立たせてくれます。チーズとの相性も抜群です。かすかに緑がかったレモンイエローで、透明度が高く、グラスの中でキラキラと光沢を放ちます。豊かな果実味の中にスッキリとした清涼感を感じることができ、魚介類全般の料理に合うので、日本酒ような合わせ方で味わう事のできるワインだそうです。
『ゴーヤのベトナム風サラダ』×キャンブルスコ・ロゼ ペティアン
キャンベル・アーリーで作った、微炭酸のワインです。ペティアンは「濁っている微炭酸」という意味で、濁っているのはは酵母だそうです。ゴーヤの苦みをキャンベルアーリーの苺のようなフルーティーで爽やかな香りが総裁してくれます。ナンプラーの独特の風味と酵母の旨みが調和して、ベトナム料理がより一層おいしくなるのだとか。今井さんも、合わせてみられたそうで、「華やかな香りが特別感のあるワインですね。とってもよく合います。勉強になって面白いです。」とおっしゃっていました。
都農ワイナリーには、約30種類ものワインを造っています。どのワインもそれぞれ個性があり、料理に合わせる事でまた色んな味わい方ができます。都農町が誇る都農ワインを、是非楽しんで見てくださいね。(都農ワイン オンラインショッピング (tsunowine.shop))
まだまだ知りたい、都農の食材と魅力
今回の料理は、ワインと合わせたい!と思う2品でした。自分では思いつかないような組み合わせや味付けで、料理がますます楽しく感じました。他の食材でも代用可能なアレンジも教えていただき、料理の幅も広がりそうです。しかも、簡単ですおいしい!急な来客にもささっと作ってお出ししたら、一目置かれそうなおしゃれな料理のレパートリーができました。
次回のオンライン料理教室は8/22(日)10時〜開催予定です。次回のテーマは『幻の梨と、夏のミニトマトのアレンジレシピ』ということで、「梨とほたてのナムル 」「ミニトマトと鶏肉のうま味スープ」を今井さんにレクチャーしていただきます。
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■「農の都のおいしい食卓」開催概要
都農町と料理家今井真実さんとのコラボオンラインレッスン
日時:8/22(日) 10時〜
テーマ:幻の梨と、夏のミニトマトのアレンジレシピ
お申し込みはこちら(https://bunmei7.peatix.com/)から!
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普段は都農町の知る人ぞ知る直売所でしか購入できず、あっという間に完売してしまうという「幻の梨」をお届けします!ホタテと合わせるという意外なコラボレーションですが、新しい発見がありそうな予感がして楽しみです!太陽をたっぷり浴びて育った、旨味たっぷりの都農産のミニトマトと、鶏肉のうま味スープも、夏の都農町の魅力を存分に味わえそうです。夏休み期間中なので、子供さんとご一緒に参加してみてはいかがでしょうか。充実した親子時間が、良い夏の思い出になれば幸いです。
■嬉しいコメントをいただきました!
お料理教室にご参加いただいた方から、ツイッターにてとっても嬉しいコメントをいただきました。私たちも手探りで小さく続けてきたお料理教室ですが、こういった温かい繋がりや、みなさんの「おいしい」をお聞きすることができ、励みになっています。いただいたメッセージは、現地の農家さんにもお届けしています。本当にありがとうございました!