1月の中旬、都農町でとても元気でアグレッシブな農家さん親子に出会いました。農業を始めてまだ2年なんだとか。しかし、販売方法や、栽培方法を工夫して楽しみながら農業をされていました。今日はそんな素敵な山下ファミリーの農園へお邪魔してきました。
両親が残してくれたハウスで農業を、山下親子の新たな挑戦
「山下さんが農業を始めたきっかけは何だったのですか?」
「両親が農業を始めたんです。父は、きゅうり農家でした。しかし、仕事中の事故により他界、父を追うように母も他界しました。私は元々県外に嫁いでいたのですが、2年前に両親の残してくれた場所へ、娘も来てくれるとのことで、農業を始めてみようと思いました。」
農業を継げと両親に言われたことは一度もなかった山下さん。初めての農業でわからないことがとても多いそうです。娘さんと協力しながら、地元の農家さんに話を聞いたり、インターネットで調べたりと毎日試行錯誤されているそうです。
そんな山下親子が農業を選んだきっかけをお伺いすると、
「美味しいものが食べたいから!」とのこと。スナップエンドウを育てようと思ったきっかけも、「自分たちが好きな野菜だから、最終的に美味しいものを食べたいんだと思う。笑」と。
そう語ってくださった山下親子の表情はとても生き生きとしていました。「好き」の気持ちは偉大ですね。
山下さんに、おススメのスナップエンドウの食べ方を教えてもらうと、茹でて塩や、マヨネーズと。でも、もっと美味しいのが、出荷遅れのスナップエンドウなんだそう。実が大きくなり、とても甘くなるそうです。これは農家さんだけの特権ですね。食べてみたくなりました。
スナップエンドウはスイートピーの仲間!?花の香りに包まれた農園。
ハウスに案内してくださった、山下さん。そこで驚いたのが、お花のいい香りです。上記の写真はスナップエンドウのお花なんですよ。花から実になり、スナップエンドウになるそうです。スイートピーの仲間だそうで、お花も実も楽しむことができるよとお話してくださいました。そら豆も栽培中とのことで、そちらの花もとても素敵でいい香りでした。「豆類はきれいな花を咲かせるよ。家庭用で栽培すると、花も実も楽しめるからおススメ♪」と山下さん。花も実も楽しめる農園。とても素敵ですね。
美味しいを伝えたい!山下さんこだわりの育て方
山下さんのこだわりの育て方についてお聞きすると、
「苗は買わないようにしてるかな。種から育てるようにしてる。なんでもそうだけど、小さい頃が一番大切やと思っちょる。あとは、のびのび育つようにかなー。まだまだ素人やから、わからん事ばっかりやけど、楽しみながら成長を見守ってるよ」
お話させて頂く中でも、山下さんの暖かさが伝わりました。野菜も人のように接しているのですね。
農業のやりがいをお聞きすると、「生産者さんが生産してる野菜をわざわざ買ってくれるとよ!それはほんとに嬉しかったー!同じ野菜なのに、味が違うって言ってくれて♪特にお芋は大好評だった!ちょっと待ってて!持ってくるから!」
と大量の焼き芋を取材班一同に、ご馳走になりました。
お言葉に甘えて、みんなで急遽おやつタイム♪
砂糖が入っているのかと思うくらい、とろりと、甘くて、とっても美味しかったです。
娘さんの友人にお芋を贈ったときも、「なんでこんなに甘いの?」と聞かれ、「肥料に砂糖入れとると。」と冗談で言ったつもりが、本気で信じていたそうです。でもそれくらい甘かったです!!
今後の山下農園についてお聞きすると、勉強しながら、美味しいものを作って行きたいと語って下さりました。2人の従業員なので生産量は、少ないですが、味ににこだわり、インターネット等を使って、「美味しい」を発信していきたいとのことでした。
おいしいを全国へ。山下農園の野菜を遠くにいる方にも届けたい。
現在は、スナップエンドウ、そら豆を栽培中だそうです。お芋は今期は終わってしまったそうですが、来季もされるそうなのでチェックされてみてください!!とても甘くて、お子さんのおやつにもピッタリです。帰り際、お芋のお土産をたくさん頂いたので、帰って焼き芋をしたところ瞬殺で無くなりました(笑)
私も来季は絶対買いに行きます!
山下農園の野菜は全国へ発送が可能です!こちらから♪
料理教室の紹介
【2/6(日)10:00~オンライン】 <都農町×料理家 今井真実さんの料理教室>鶏肉とスナップエンドウの香草フリット/柑橘と筍のマリネ
そんな山下親子が愛情込めて作ったスナップエンドウを使って料理教室が開催されます。
zoom開催なので、遠方からの参加も可能です。
こちらもぜひチェックされてみてください。
取材, ライティング 本多 葵
川南町在住のママライター。4歳、1歳育児中、現在妊娠中。子どもと美味しいものを食べるのが好き。